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和訳で使わないほうがいいかもしれない言葉

time 2013/08/08

和訳で使わないほうがいいかもしれない言葉

 

世の中、特に日本語には便利な言葉がありまして、

「またご飯にでも行きましょう」

なんていうのは、薄めの友達付き合いや、ビジネス上のお付き合いなどで

よく使われます。

 

「またご飯に行きましょう」と言いつつ、本当に行くケースは滅多にないのですが、

また、もしかしたらそもそも行く気がないケースもありますが、

相手を傷つけずにそれっぽくスルーするには良い言葉だと思います。

 

似たような言葉で、

「善処します」とか。「また今度」とか。「考えておきます」とか。

日本人って、はぐらかすのが好きですね(笑)

 

 

さて、今回はそんな便利な言葉の中で、

「翻訳には極力使わないほうがいいかも」

という言葉をご紹介しようと思います。

 

 

その言葉とは、

 

『関する』

 

です。

 

 

例を使って見比べてみましょう!

 

1、この研究について、意見を述べる。

2、この研究に関して、意見を述べる。

 

パッと見て、「この研究のこと」のど真ん中を指しているのはどちらでしょうか?

 

そうです。答えは【1】です!

なんとなくの感覚でおわかりになるかと思います。

 

 

『~について』は、

「ある事柄に関して、その範囲をそれと限定する」(Yahoo!辞書より引用)

を意味します。

 

つまり、限定されているということですね。

「この研究」だけのことについて、意見を述べることになります。

 

 

一方、『~に関して』は、

「ある物事にかかわりがある。関係する。かかわる。」(Yahoo!辞書より引用)

を意味します。

 

 

うーん。字面で見ると、ほとんど同じような意味にも感じますね。

しかし、少し異なるのは、『~について』のほうが『~に関して』よりも

さらに限定したニュアンスがありますよね!

 

 

ちょっと狭いのと、ちょっと広いの。そんな違いですね。

 

 

でも、英訳でも和訳でもそうですが、この『~に関して』という言葉は、

あまり使わないほうがいいかもしれません^^;

 

使い勝手がいい言葉なので、すごく使いたくなるのですが

『~に関して』という言葉を用いることで、

明確な文言があっても、それがぼやけてしまうことになってしまうのです。

 

 

会話にしても、文章にしても、明確な何らかの意思表示があるのに、

それに関連する周りのことも含めてしまうために、

肝心の部分が霞んでしまうわけです。

 

 

言葉の命中率を上げるためにも、

びしっと的確な表現を使いたいですね!

 

 

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