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看護研究 半構造化インタビュー分析方法のキソ

time 2023/09/20

半構造化インタビューとは

半構造化インタビューは特定のテーマやトピックに関する質問リストを用意しつつ、インタビューの進行中に質問の追加や変更を可能とするインタビュー手法です。この方法は、構造化インタビューと非構造化インタビューの中間に位置しており、以下の特徴があります。

特徴
1. 柔軟性: インタビュアーは質問の順序を変更することができ、新しい質問を追加することも可能です。
2. 深い理解を得られる: 回答者は自分の意見や経験を詳細に語ることができます。
3. インタビューガイド: 事前に準備された質問リストやトピックリストを参照しながらインタビューを進めますが、それに固執せず、必要に応じて調整が行えます。
4. 探索的研究に適している: 新しいトピックや未解明のトピックに関する探索的研究に非常に適しています。

実施方法
1. インタビューガイドの準備: 主要なテーマやトピックに関する質問やポイントをリストアップします。
2. 柔軟な質問の進行: インタビュー中に質問の順序を変更したり、新しい質問を追加したり、質問をスキップしたりすることが可能です。
3. 深く掘り下げる: 回答者の回答に基づいて、更に深く掘り下げる質問を行うことができます。
4. 録音や記録: インタビューの進行を記録し、後で分析するために使用します。

半構造化インタビューは、回答者の深い洞察や体験を理解することを目的として行われる研究に非常に有用です。この形式は、特に質的研究でよく用いられます。

 

その分析方法

半構造化インタビューのデータ分析は主に質的データ分析技法を用いて行われます。以下のステップとアプローチを使用してデータを分析することが一般的です。

ステップ

1. データの整理と準備
– トランスクリプトの作成: インタビューの録音を文字に起こします。
– データの整理: データを整理して管理しやすくします。

2. 初期データ分析
– データの読み込み: トランスクリプトやノートを何度も読み返し、データに慣れます。
– 初期コードの生成: 初期のテーマやパターンを識別するためにコードを生成します。

3. コーディング
– 開発的コーディング: データをさまざまなテーマやカテゴリーに分けるためにコードを開発します。
– 焦点化たコーディング: 主要なテーマやパターンを特定するためにコードをさらに絞り込みます。

4. テーマの識別
– テーマの識別: データから主要なテーマを識別します。
– テーマの確認: テーマがデータを適切に反映しているか確認します。

5. 解釈と報告
– 解釈: データとテーマを基に解釈を行います。
– 報告: 研究結果を報告書やプレゼンテーションなどの形でまとめます。

アプローチ

1. 定性的コンテンツ分析: データをシステマティックに分析してテーマやパターンを識別します。
2. テーマ分析: データから主要なテーマやパターンを特定します。
3. 基地理論: データから理論を構築します。
4. ナラティブ分析: 回答者の話を物語として分析します。

半構造化インタビューの分析は、データの深い理解を目指して行われ、参加者の視点や経験を詳細に調査することが目的となります。

 

半構造化インタビューのメリットとデメリット

半構造化インタビューは、研究者が参加者の視点や経験を深く理解できる方法を提供しますが、その実施と分析には時間とリソースが必要となります。以下にメリットとデメリットを挙げてみましょう。

メリット

1. 深い理解を得られる: 回答者が自由に意見や感想を述べることができるので、深い洞察や理解を得ることができます。
2. 柔軟性: インタビュアーはインタビューガイドに従いつつも、必要に応じて質問を変更や追加することができます。
3. 探索的研究に適している: まだ十分に理解されていないトピックや新しいトピックに関する探索的研究に非常に適しています。
4. 対話型: 回答者とインタビュアーの間の対話を通じて、未予期の有益な情報を得ることができます。

デメリット

1. 時間とリソースがかかる: インタビューの準備、実施、分析に多くの時間とリソースが必要です。
2. データの管理が困難: 大量の質的データを管理するのは困難で、データ分析が複雑になりやすいです。
3. 再現性が低い: インタビュアーのスキルや質問の方法が異なると、同じ結果を得るのが困難になります。
4. バイアスの可能性: インタビュアーの存在や質問の仕方が回答者の回答に影響を与える可能性があります。

半構造化インタビューは、これらのメリットとデメリットを考慮して計画的に実施することで、参加者の深い理解を得ることが可能です。

 

バイアスについて、インタビューの仕方が重要なのでは?

インタビューの仕方は非常に重要であり、インタビュアーの技術やアプローチが回答者の回答に影響を与える可能性があります。バイアスを最小限に抑えるためには、以下の点に注意することが重要です。

バイアスを避けるための注意点

1. 中立的な言葉を使用する:質問をする際には中立的な言葉を使用して、回答者が特定の方向に誘導されるのを避けるよう心掛けます。
2. 質問の順序を検討する:質問の順序が回答者の回答に影響を与える可能性があるので、質問の順序を慎重に検討します。
3. 非言語的な反応に注意する:インタビュアーの非言語的な反応も回答者の回答に影響を与える可能性があります。したがって、非言語的な反応にも注意を払います。
4. 環境を考慮する:インタビューの環境が回答者の心地よさや安心感に影響を与える可能性がありますので、心地よい環境を提供するよう心掛けます。
5. 質問のクリアさ:質問が明確で理解しやすいようにすることで、回答者が質問の意図を誤解するのを避けます。
6. 誤解を避ける:回答者が質問を誤解しないように、質問を明確にし、必要に応じて質問を説明します。

以上のような注意点を守ることで、インタビュアーはインタビューのバイアスを最小限に抑えることが可能です。また、インタビューの質を高め、回答者からの真摯なフィードバックと深い洞察を得ることができます。

余談ですが、

半構造化面接と半構造化インタビューは同じ意味?

「半構造化面接(Semi-structured interview)」と「半構造化インタビュー(Semi-structured interview)」は、基本的には同じ意味で使われることが多いです。どちらも、事前に準備した質問リストやインタビューガイドを基にしつつ、インタビュアーが質問の追加や変更を行いながらインタビューを進める方法を指します。

しかし、文脈によっては、面接が就職や進学の選考プロセスの一部として行われるものを指す場合があります。一方で、インタビューは研究や調査の一環として行われるものを指す場合があります。

「面接」としているか「インタビュー」としているかだけの違いですが、看護研究やその他の研究の領域では、「面接」よりも「インタビュー」という言い方をするのが一般的です。

 

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